「このままでいいのかな」

30代に入ってから、そんな問いが頭から離れなくなった。

仕事は一応うまくいっている。

給料も安定している。

周りから見れば、特別不満があるようにも見えない。

それでも心のどこかで、「もっと自由に生きたい」という感情が、静かに、でも確実に膨らんでいた。

この記事は、

一度は感情で会社を辞めそうになりながらも、踏みとどまって考え直した会社員の思考整理を書いたものです。

同じように「前に進みたいけど、何を選べばいいかわからない」人の、

判断材料のひとつになれば嬉しいです。


結論:目指すべきは「選択肢を最大化し、選べる側でいること」

最初に結論から書きます。

「自由に生きたい」と思ったとき、

本当に目指すべきなのは独立そのものではありません。

  • 独立する

  • 転職する

  • 今の会社で昇格・裁量を増やす

どれを選んでもいい。

大切なのは、自分が選べる側のポジションにいることです。

感情に押されて会社を辞めると、

人生の選択肢は一気に減ります。

逆に、選択肢を複数持っていれば、

最終的にどの道を選ぶにしても、主導権は自分にあります。


「会社が嫌だ」という感情が膨らみすぎた時期

正直に言うと、

一時期は会社への不満で頭がいっぱいでした。

  • 評価に納得できない

  • この働き方を何年も続ける気がしない

  • 組織の意思決定に振り回されている感覚

もともと「いつかは独立したい」という思いもあり、

「もう辞めたほうがいい」「今動かないと人生が止まる」

そんな考えが支配的になっていました。

一番危なかったのは「感情で結論を出しそうになったこと」

この感情自体は、間違っていません。

ただ、その感情だけで退職を決めていたら、

きっと後悔していたと思います。


まずやったこと①:理想の「人生の状態」を言語化する

最初に立ち止まってやったのは、

自分がどんな人生の状態を目指したいのかを言葉にすることでした。

ここで重要なのは、

職業名や肩書きではありません。

実際に書き出したこと

  • 平日の時間に余白がある

  • お金の不安で意思決定をしない

  • 嫌な人間関係から逃げられる選択肢がある

  • 家族や自分の時間を優先できる

書き出してみると、

「独立しなければ叶わない未来」ばかりではないことに気づきました。


その状態を目指すための選択肢を並べてみる

次にやったのは、

その理想に近づくための手段をすべて並べることです。

  • 会社員のまま昇格を目指す

  • より条件の良い会社へ転職する

  • 副業で収入源を作る

  • 準備を整えたうえで独立する

「独立か、現状維持か」という二択で考えていた頃より、

視界が一気に広がりました。


会社員を続けるなら「転職活動」はやって損がない

会社員を続ける可能性が少しでもあるなら、

転職活動は一度やってみるべきだと感じました。

理由は単純です。

市場価値を、感覚ではなく事実で知るため

  • 実際に書類は通るのか

  • どんな条件を提示されるのか

  • 今の会社の待遇は相対的にどうなのか

これは、社内にいるだけでは絶対にわかりません。

実体験として

実際に転職活動をしてみて、

希望していた企業に受からないこともありました。

そのとき初めて、

「今の自分の立ち位置」が冷静に見えました。


今の会社で出世を目指すなら、評価軸を言語化する

今の会社で頑張る選択をするなら、

評価が何で決まっているかを言葉にすることが必要です。

  • 何を達成すれば評価が上がるのか

  • 数字なのか、行動なのか、役割なのか

もし説明できないなら、

それはあなたの問題ではありません。

上司との1on1を使う

1on1で率直に聞くべきです。

  • 自分は何を期待されていますか

  • 次の評価で見られるポイントは何ですか

地図を持たずに走るのは、かなり消耗します。


独立を考えるなら「感情」と「準備」を切り分ける

独立も、有効な選択肢です。

ただし、ここでも重要なのは感情と論理を分けることでした。

実体験として踏みとどまった理由

  • 生活費は何ヶ月分あるのか

  • 収入が立たない期間に耐えられるか

  • 想定が楽観的すぎないか

「やりたい」という感情は強かったですが、

準備が追いついていないと判断し、一度止まりました。


迷っているあなたへ:今すぐ決断しなくていい

迷っている状態は、悪ではありません。

真剣に人生を考えている証拠です。

大事なのは、

  • 感情だけで決めない

  • でも感情を無視もしない

  • 選択肢を減らさない

そして、もう一つ。

準備をするなら「期限」を決める

「もう少し考えてから」

「準備が整ったら」

これは逃げではありません。

ただし、期限のない準備は、何も選ばないことと同じになりがちです。

  • 転職活動は◯ヶ月

  • 貯金は◯年

  • 独立検討は◯月まで

決断を急がなくていい。

でも、立ち止まる期間には終わりを用意する。

それだけで、迷いは前進に変わります。


一人で抱えきれなくなったら、相談してください

もし今あなたが、

  • 考えが整理できない

  • 独立・転職・現職継続のどれも捨てきれない

  • 誰かに壁打ちしてほしいが、身近には話しづらい

そんな状態なら、私にキャリア相談してください。

正解を押し付けることはしません。

否定もしません。

感情と論理を分けて、一緒に整理します。

このブログは、

「選ばされる側」から「選べる側」へ進むための記録です。

その途中で、あなたの話も聞かせてもらえたら嬉しいです。

気軽に連絡してください。